飲食店を経営されている方から、こんなお話をうかがうことがあります。
グルメサイトには載せているし、SNSもやっている。それで十分ではないか。ホームページを作る意味が、いまひとつ分からない。
もっともなご意見だと思います。実際、集客の入り口としては、グルメサイトのほうが強いことも多いです。ただ、それでも公式のホームページを持つ理由があります。
弊社は東京都台東区浅草でホームページ制作を行っており、上野や浅草の飲食店をお手伝いしてきました。この記事では、グルメサイトやSNSと公式のホームページで何を分けて載せるか、そして飲食店のホームページで何を書けば来店につながるかをご説明します。
グルメサイトだけでは足りない理由
グルメサイトは、店を探している人が集まる場所です。そこに載せておく価値は確かにあります。ただ、次の3点はグルメサイトでは解決しません。
書ける内容に限りがある
グルメサイトは、どの店も同じ形式で並びます。写真の枚数、載せられる文字数、項目の並び方が決まっていて、店ごとの違いを出しにくい構造になっています。
こだわりの仕入れ先の話や、店を始めた経緯、常連の方に長く支持されている理由。そういう話を書ける場所が、グルメサイトにはありません。
掲載の費用が毎月かかる
プランによりますが、上位に表示させようとすると費用がかさみます。しかも、やめた瞬間に見えなくなります。積み上がらない集客だとも言えます。
公式のホームページは、作れば自社のものとして残ります。書いた記事も残ります。
比較の中に置かれる
グルメサイトでは、必ず他店と並べられます。同じ地域、同じジャンルの店が、価格や点数で横並びになります。
公式のホームページには、その店しかありません。比べられずに読んでもらえる場所は、それ自体が価値があります。
SNSとの役割の違い
SNSは、新しいメニューや、その日の仕入れ、季節の情報を流すのに向いています。反応も早く、常連の方とのつながりも作れます。
一方で、流れていきます。3か月前に書いた営業時間の変更は、もう誰の目にも触れません。初めてその店を知った人が、SNSをさかのぼって基本の情報を探すことはまずありません。
変わらない情報を置く場所が、公式のホームページの役割です。営業時間、定休日、席数、アクセス、支払い方法、こだわり。こうしたものは、いつでも同じ場所にあるべきです。
飲食店のホームページに載せるべきこと
弊社が浅草の焼肉店をお手伝いしたときのお話です。
その店では、グルメサイトやSNS以外に公式の情報発信の場がありませんでした。そのため、メニュー、料金、営業時間、店のこだわりを正確に伝えられない状態でした。外国からいらっしゃる方や、浅草を訪れる初めてのお客様に、店を見つけてもらいにくいという課題もありました。
そこで、料理の写真とメニュー、店のこだわりが伝わるページを作り、営業時間やアクセスなどの情報を一か所にまとめました。来店の前の不安を解消し、予約や問い合わせにつながりやすい形にしています。
この経験も踏まえて、飲食店のホームページに載せておきたいものを挙げます。
- 営業時間と定休日
- アクセスと最寄り駅からの道順
- メニューと価格帯
- 席数と個室の有無
- 予約の方法
- 支払い方法
- 店内の写真
- 店のこだわりや成り立ち
このうち1から6は、来店前に必ず調べられる情報です。ここが分かりにくいと、それだけで別の店に移られます。
7と8は、来るかどうかを決める情報です。1から6が「行ける店か」を判断させるもの、7と8が「行きたい店か」を判断させるものだとお考えください。
予約の方法をどうするか
飲食店のホームページで、いちばん相談が多いのが予約です。
選択肢はいくつかあります。
電話のみにする場合、いちばん簡単です。ただし営業中は出られないことも多く、機会を逃します。スマートフォンから電話をかけられるようにしておくことは、最低限やっておいてください。
予約フォームを置く場合、24時間受け付けられます。ただし、確認して返信する手間が発生します。誰がいつ返信するかを決めておかないと、放置されて逆効果になります。
既製の予約サービスを使う場合、席の管理まで自動でできます。月額の費用はかかりますが、多くの飲食店ではこれがいちばん現実的です。ホームページからそのサービスへつなぐ形になります。
どれを選ぶかは、店の規模と、返信できる人がいるかどうかで決まります。ご相談の際に、今どうやって予約を受けているかをお聞かせください。
写真をどうするか
飲食店のホームページで、写真は文章より効きます。
ただ、スマートフォンで撮った写真をそのまま使うと、暗く写ったり、色が実際と違って見えたりします。特に照明を落とした店内は、そのまま撮ると難しい部分があります。
すでにグルメサイト用に撮影した写真をお持ちであれば、それを使える場合があります。契約の内容によっては使えないこともありますので、そこは確認が必要です。
弊社では、原稿も写真も無い状態からのご相談を受けています。お話をうかがって、こちらで文章を組み立てます。写真についても、何が必要かを含めてご相談いただければと思います。
地域の検索で見つけてもらう
「浅草 焼肉」「上野 イタリアン」のような検索で見つけてもらうには、ホームページを作るだけでは足りません。
まずやっておきたいのが、地図への登録です。地域名を含む検索では、通常の検索結果より上に地図の枠が出ます。ここに載るかどうかで、見られる回数が大きく変わります。登録は無料です。
そのうえで、ホームページ側でも次のことをしておきます。
- 店名と地域名を、ページの題名に入れる
- 住所と電話番号を、画像ではなく文字で載せる
- 営業時間を、機械が読み取れる形式でも記述する
- 最寄り駅からの道順を文章で書く
3番目は少し専門的な話ですが、検索結果に営業時間が直接表示されることがあります。制作会社に依頼する際、この対応をしてくれるかを聞いてみてください。
なお、順位を保証する会社は避けてください。順位はGoogleが決めるもので、誰も保証できません。
スマートフォンで見やすいかどうか
飲食店を探す人の多くは、スマートフォンを使います。歩きながら、あるいは電車の中で、片手で見ています。
ですので、次のことを確認してください。
- 文字が小さすぎないか
- 電話番号を押すと、そのまま電話をかけられるか
- 地図が指で拡大できるか
- メニューの写真が、拡大しなくても分かるか
- 表示が遅くないか
5番目は見落とされがちですが、重要です。写真を大量に載せたホームページは、読み込みに時間がかかります。3秒待たされると、多くの人が離れます。制作の段階で、写真の重さを調整しておく必要があります。
飲食店のホームページ制作の費用の目安
弊社の場合、ページ数を目安に3つに分けています。
- 1ページから5ページ程度:30万円から
- 6ページから12ページ程度:60万円から
- 12ページ以上、採用やサービスなど複数の入口がある場合:100万円から
いずれも税別です。飲食店の場合、1店舗であれば5ページ程度で足りることが多いです。トップページ、メニュー、店舗情報、こだわり、お問い合わせ。この構成で、必要なことは伝わります。
複数の店舗をお持ちの場合や、採用のページも作る場合は、それに応じて増えます。
ページ数以外に、費用が変わる要素もあります。
- 写真を新しく用意するか、お持ちのものを使うか
- 原稿を一から作るか、すでにあるものを使うか
- ご自身で更新できる仕組みを入れるか
- 予約の仕組みを組み込むか
- 多言語に対応するか
浅草や上野のように外国からのお客様が多い地域では、多言語への対応を検討される方もいらっしゃいます。全ページを訳すのか、営業時間とアクセスだけにするのかで、費用が変わります。
公開したあと、誰が更新するのか
飲食店のホームページで多い失敗が、更新されないまま古くなることです。
年末年始の休業案内が3年前のまま出ている。終わったキャンペーンが載り続けている。こうなると、今も営業しているのかどうかが分からなくなります。
ですので、依頼の前に次のことを決めておいてください。
- 自社で更新するのか、制作会社に頼むのか
- 更新するとしたら、誰が担当するのか
- どのくらいの頻度で更新するつもりか
更新の予定がないのであれば、日付の入る情報を最初から載せないという判断もあります。そのぶん費用も抑えられます。
弊社では、ご自身で更新される場合はその前提で作り、使い方をお伝えします。更新を代行することもできます。
よくあるご質問
Q. グルメサイトに載せているので、ホームページは要りませんか。
グルメサイトは店を探している人が集まる場所として有効です。ただし、書ける内容に限りがあり、毎月の費用がかかり、他店と並べられます。公式のホームページは、比べられずに読んでもらえる場所として役割が違います。
Q. 写真がありませんが、依頼できますか。
大丈夫です。何が必要かを含めてご相談ください。お持ちの写真が使えるかどうかも確認します。
Q. 予約の仕組みも入れられますか。
入れられます。フォームを置くか、既製の予約サービスにつなぐか、今どうやって予約を受けているかをうかがったうえでご提案します。
Q. 外国語のページも作れますか。
作れます。全ページを訳すのか、営業時間とアクセスだけにするのかで費用が変わりますので、ご相談ください。
Q. 何ページくらい必要ですか。
1店舗であれば5ページ程度で足りることが多いです。複数の店舗や、採用のページも作る場合は増えます。
Q. 公開した後、自分で更新できますか。
できます。ご自身で更新しやすい形で作り、使い方をお伝えします。更新を代行することもできます。
Q. 業務システムの相談もできますか。
承っております。売上や仕入れ、勤怠の集計を仕組みにするご相談も多くいただきます。ホームページとあわせて、窓口をひとつにまとめたいというご要望にも対応しております。
どの段階でご相談いただいても構いません
次のような状態でご相談いただければ、一緒に整理していきます。
- ホームページを作りたいが、何から始めればよいか分からない
- グルメサイトやSNSだけに頼っている状態を変えたい
- 今のホームページが古く、スマートフォンで見づらい
- 作ってもらった会社と連絡が取れない
- 外国からのお客様に、店の情報が伝わっていない
弊社の事務所は台東区浅草2丁目にあり、つくばエクスプレスの浅草駅から徒歩2分ほどです。上野、浅草、神田といった飲食店の多い地域とは、打ち合わせや現地の確認に伺いやすい距離です。
スマステ株式会社
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